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環境ニュース[国内]

キリン、東北地方海岸林再生に向けクロマツ種苗の生産向上プロジェクトに参画

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.05.16 【情報源】企業/2014.05.13 発表

 キリンは、2011年3月の東日本大震災で被災した東北地方の海岸林再生に向け、クロマツ種苗の生産を飛躍的に向上させるプロジェクトに4月に参画した。クロマツ種苗はマツノザイセンチュウによる松枯れ病への抵抗力がある。これまで研究してきた独自の植物大量培養技術を活用し、クロマツ種子胚からの苗木の大量増殖技術の開発に着手する。
 このプロジェクトは、震災復興支援活動の一環として独立行政法人森林総合研究所が中心になって行っている。海岸防災林の再生に必要なマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ種苗の供給を目的にしている。期間は、2013年4月〜2016年3月で、宮城、福島、青森県の林業関係機関が参加している。キリンは今回新たに加わった。
 プロジェクトは、種苗生産とさし木の成功率を大きく向上させる技術と、温暖地産の種苗を寒冷地に苗木で移入・順化する技術の開発を目指している。マツノザイセンチュウは松枯れ病の原因になる生物で、防災林再生には抵抗力があるクロマツが必要だが、現在の技術で苗を準備するには約14年かかるといい、苗が不足している。
 キリンの植物大量培養技術は独自開発した増殖法で、一連の技術を同社が保有している。茎、芽、胚などを増殖するためのさまざまな方法がある。プロジェクトでは、胚の増殖法などを生かしてクロマツの種子胚から大量に苗木を増殖する技術の開発を進める。これによって苗の提供にかかる時間の短縮に貢献し、海岸防災林の再生につなげる。【キリン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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