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環境ニュース[国内]

日立製作所、リトアニアのエネルギー公社傘下、大学と電力分野の共同研究着手

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.08 【情報源】企業/2014.09.04 発表

 日立製作所は、リトアニアのエネルギー公社、リトボス・エネルギア(LE)傘下の配電分野統括会社のLESTO、有力大学のカウナス工科大学(KTU)と、電力分野の共同研究に着手することで合意した。日本製の高温電線で、既存インフラの送電効率を向上させる研究を始める。日立とLEが2013年10月に合意した、エネルギー分野に関する包括協業での初めての成果だ。
 日立とLEは、リトアニアでの最適なエネルギー・ミックスの実現に向け、熱電力併用供給システムやスマートエネルギー管理、電力のスマートネットワークなど、さまざまな協業の可能性を議論してきた。その結果、まずLESTO、KTUとともに共同研究を始めることにした。高温電線をKTUに持ち込み、LESTOの機器を使用して試験を行って適用への課題を検討する。
 高温電線は、電流が増加した際の電線のたるみを抑制する。通常は、電線のたるみのために電線用の鉄塔をかさ上げするなどの改造が必要になるが、高温電線を既設電線と同径に設計すると、鉄塔を改造することなく系統容量が上げられ、既存インフラにも適用できる。KTUでの試験では、リトアニアで使われている電線と同径・同重量の高温電線を利用する。
 試験は、高温電線に最大1000Aまでの負荷をかけ、電線の伸びや放電特性などのデータを取得し、実機への適用に向けて分析する。日立は共同研究の着手を機に、リトアニアの社会インフラで具体的な展開を目指す。今後、欧州統括会社、日立ヨーロッパのリトアニア事務所と連携しながら、同国をはじめとしたバルト3国で幅広い分野で事業の可能性を検討する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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