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環境ニュース[国内]

大日本印刷、バイオマス度98%の飲料用紙容器を国内初開発、森林認証紙を使用

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.10.07 【情報源】企業/2014.09.30 発表

 大日本印刷(DNP)は、バイオマス度98%の飲料用紙容器「L-Bio(エル-バイオ)カートン」を国内で初めて開発した。インキを除き、ほぼ100%バイオマスを実現した。植物由来の原料で製造したバイオマスポリエチレンと、森林管理協議会FSC)の森林認証紙を使用した。果汁、コーヒーなどの飲料向け包装材として12月に発売する。
 エル-バイオカートンは、バイオマス度95%のバイオマスポリエチレンをFSCの森林認証紙の表と裏にラミネートすることで、容器全体で約98%のバイオマス度を達成した。バイオマス度は、使用する原料全体の乾燥重量の中でバイオマスが占める割合を表す。バイオマスポリエチレンは、機能を維持しながら原料を石油から植物に置き換える。
 製品1個あたりのライフサイクル全体で、石油由来ポリエチレン樹脂の従来品と比較して、CO2の排出量を約14%削減する。従来の飲料用の紙容器と同様にリサイクル可能だ。エル-バイオカートンを商品に導入する企業は、容器にFSCの「CoC(加工・流通過程の管理)認証」ラベルが付けられ、環境に配慮する姿勢をアピールできる。
 エル-バイオカートンは、原料の一部を植物由来にしたフィルム「バイオマテック」シリーズと、飲料用紙容器「L」シリーズを組み合わせた。エル-バイオカートンを皮切りに他の紙容器でもバイオマス化を進め、バイオマスと森林認証ラベルの浸透を図る。バイオマテックを利用した包装材で、2017年度までに150億円の売り上げを目指す。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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