一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ・IHI、モロッコで超々臨界圧発電所向け設備を受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.08 【情報源】企業/2014.10.02 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)とIHIは、アフリカ初の超々臨界圧の石炭火力発電所「サフィ発電所」向けの設備をモロッコで受注した。MHPSは蒸気タービンと発電機各2基、IHIはボイラー2基を納入する。発電所は出力69万3000kWの設備が2基で、1、2号機とも2018年の運転開始を予定している。
 サフィ発電所は、三井物産とフランス電力大手のGDFスエズ、モロッコの政府系投資会社が設立した事業会社が、カサブランカの南西250kmに位置するサフィ近郊に造る。運転開始後は、長期売電契約に基づいてモロッコ国営電力・水公社に電力を供給する。超々臨界圧は、蒸気を高温・高圧にすることで発電効率を高め、燃料使用量とCO2排出を抑制する。
 MHPSは、主要機器の蒸気タービンと発電機を供給するほか、技術者を派遣して、現地でのトレーニングにあたる。IHIは、ボイラー本体機器の供給、据え付けと試運転の指導を担当する。IHIがモロッコ向けに石炭だきボイラーを受注するのは2件目で、これまでに35万kWの設備が2基ある大型石炭火力発電所を手掛けている。技術、品質や実績が評価されて今回の受注につながった。
 モロッコは経済成長に伴って電力需要が年平均7〜8%増加し、2020年までには現在の2倍になると見込まれる。電力供給量の拡大が急務になっていることから、日本の高効率石炭火力発電技術を活用した発電所を建設する。MHPS、IHIとも今回の受注を弾みに、石炭火力設備の需要増が期待されるアフリカ市場をはじめ、世界各地で高効率の発電機器を提供する。【三菱日立パワーシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク