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環境ニュース[国内]

日立製作所、共同企業体がイラクの大型淡水化プラントの前処理設備などを受注

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.10.28 【情報源】企業/2014.10.23 発表

 日立製作所と、フランスの環境サービス大手、ヴェオリアグループの水処理プラント会社、エジプトの国営建設会社で構成する共同企業体は、イラクで計画されている大型淡水化プラントの前処理設備と周辺設備の設計・調達・建設(EPC)を受注した。10月に着工し、2017年4月の完成を予定している。設備の建設は日本政府の有償資金協力で行われる。
 イラク地方公共事業省が発注した。大型淡水化プラントは同国南部のバスラに造られ、塩分濃度の高い河口付近の河川水を原水に逆浸透膜(RO)で淡水にする。1日当たり19.9万m3の給水能力があり、同国で最大の規模になる。日立などの共同企業体は、2014年1月に淡水化プラント設備のEPCと5年間の運転・維持管理も契約していて、今回、追加受注した。
 前処理設備は、取水した水の凝集・沈殿処理をROの前段階に行う。周辺設備は河川水の取水設備と送水ポンプ設備で、日立とヴェオリアグループが機械・電気設備の設計、納入と試運転を手掛ける。エジプトの国営建設会社は土木・建築と現地での据え付け作業を担当する。受注総額の約240億円のうち、100億円が日立とヴェオリアグループが占める。
 日立は水処理プラントの納入実績が世界規模で豊富で、ノウハウを保有していることから、水インフラの整備を通してイラクの水環境保全と改善を支える。日立とヴェオリアグループは、海外の水インフラプロジェクトの協業推進で覚書を結んでいる。両者は今後もこの枠組みを活用し、新興国を中心に需要拡大が見込まれるプロジェクトへの参画を推進する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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