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環境ニュース[国内]

日立製作所、中国の大規模送水プロジェクト向けに大型ポンプ8基を受注・納入

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.12.16 【情報源】企業/2014.12.12 発表

 日立製作所は、中国・山西省の大規模送水プロジェクト向けに大型ポンプ8基を受注・納入し、稼働を始めた。河川水を主要都市まで送るポンプとして使われ、産業発展に伴う水不足の解消を目的にしている。日立の独自技術で92%の高いポンプ効率を誇る。黄河の中部にある同省の都市、万家寨のポンプ機場で運転開始式を開いて完成を祝った。
 水不足に対応するために山西省が進める送水プロジェクトで使用される。プロジェクトでは万家寨で取水した年間12億m3の水を総延長400kmを超える水路で同省の主要都市、太原市や大同市などに送水する。この計画で、万家寨から太原市までの第1期工事分は通水を始めている。日立は第1期の送水量を増やす工事で主機になる大型ポンプ8基を受注した。
 稼働した日立の大型ポンプは1機で1万2000kWの出力があり、羽車が1段の単段ポンプで世界最大級となる。ポンプ内部の水の流れを可視化する技術に基づいて開発した独自の流体解析評価手法を適用し、高効率を実現した。黄河の水に含まれる細かな砂によるポンプ内の磨耗対策では、最適なコーティングを行うことで磨耗を抑え、長寿命にした。
 効率の高さと安定して運転できる信頼性が受注につながった。日立は今回を加えて中国で累計54基の大型ポンプの納入実績がある。2006年には中国での大型ポンプの製造・販売拠点、日立ポンプ製造(無錫)を設立して事業活動を推進している。今回の稼働を弾みに、新規の送水プロジェクトが見込まれる中国をはじめ新興国で積極的に販売する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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