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環境ニュース[国内]

日立製作所、高圧直流送電事業でスイス重電大手と合弁会社、日本に技術を導入

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.12.19 【情報源】企業/2014.12.16 発表

 日立製作所は、高圧直流送電(HVDC)事業でスイス重電大手のABBと合弁会社を東京に設立することで合意した。機関決定や必要な承認を経て数カ月で立ち上げる。日立が主契約者として受注する日本のHVDCプロジェクトにABBの技術を導入し、システムの設計からエンジニアリング、機器供給まで一括で請け負い、アフターサービスも手掛ける。
 HVDCは2つの電力系統間で送電するためのシステムで、送電側の電力を交流から直流に変換して送電し、受電側が交流に戻して電力を使う。電気的な損失や設置面積、建設コストが抑えられ、長距離送電の用途に向く。周波数が異なって直接交流で接続できない系統の連系にも適している。近年は再生可能エネルギーの連系利用が注目されている。
 合弁会社の出資比率は日立が51%、ABBが49%だ。日立は、自社とABBと両方の強みを持つ新会社によって、日本のHVDC市場が求める新しい技術を提供するための体制を整備する。合弁会社は、日立の営業ネットワークやプロジェクト管理、これまでの納入実績と、ABBが保有する最先端のHVDC技術や世界での納入実績を集め、日本市場で事業展開する。
 日本の電力システム改革に対応する日立とABBの戦略的パートナーシップの第1歩といい、今後も関係を強化して協業範囲を広げる。日立は日本で設置された全HVDCプロジェクトに参画したが、ABBとの連携で事業を拡大して日本の電力系統安定化を支える。ABBはこれまでに世界で納入されたHVDCの約半分にあたる累計1億2000万kW以上を設置している。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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