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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、FCV普及に向けて保有する燃料電池関連特許の実施権を無償提供

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.01.13 【情報源】企業/2015.01.06 発表

 トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環で、自社で単独保有している燃料電池関連特許の実施権を無償で提供する。関連特許は、審査継続中を含み世界で約5680件に及ぶ。FCV導入の初期段階では普及を優先し、自動車メーカーや水素ステーション整備を進めるエネルギー会社と協調することが重要と判断した。
 無償提供する特許実施権は燃料電池スタック(セルを積層した構造体)が約1970件、高圧水素タンクが約290件、燃料電池システム制御が約3350件などだ。FCV開発の根幹に当たる燃料電池システム関連の特許については、これらの特許を実施してFCVを製造・販売する場合、2020年末までを想定する市場導入初期の特許実施権を無償にする。
 FCVの燃料の水素を供給・製造するための水素ステーション関連の特許も約70件あり、水素ステーションを設置・運営する際の特許実施権に関して期間の限定なく無償とする。特許を実施するには、特許実施権の提供を受ける通常の手続きと同様にトヨタに申し込み、具体的な条件について個別に協議したうえで契約書を締結することになる。
 特許の取り扱いでトヨタはこれまで、実施の申し込みに対して適切な料金で特許を提供している。燃料電池関連ではこうした方針をさらに進め、無償にすることで競合メーカーのFCVへの参入を促すとともに、エネルギー会社の協力でFCVの普及を推進することにした。トヨタは、世界初の量産FCV「MIRAI(ミライ)」を2014年12月に発売した。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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