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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、自動車ブレーキパッドの銅等の使用制限に向け州・業界と合意

健康・化学物質】 【掲載日】2015.02.02 【情報源】アメリカ/2015.01.21 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)、州環境評議会(ECOS)及び8業界団体(同国自動車部品工業会等)は、自動車用ブレーキパッドへの銅等の使用を制限する自主的な合意、「銅フリー(非含有)ブレーキ・イニシアティブ」(Copper-Free Brake Initiative)に署名した。
 ブレーキパッドの粉塵に含まれる銅や水銀カドミウムアスベスト六価クロムは雨水によって河川や湖へ流出し、魚類・両生類・植物等に害を及ぼす恐れがある。これらの流出を低減するため、上記の合意はブレーキパッドの銅の含有量を2021年までに5%未満、2025年までに0.5%未満に削減するよう求めている。水銀など他の物質の使用削減も求めている。
 カリフォルニア州とワシントン州は、ブレーキパッドに使用する物質の州規制基準を既に可決している。カリフォルニア州の試算によれば、その成分を変えることで都市排水に含まれる銅は61%も減少するという。 
合意では、具体策として、1)ブレーキパッドの銅等の使用削減を全国で実現するための啓発・支援活動、2)代替となる摩擦材・成分の検査、3)摩擦材の包装・製品への標示、等を挙げている。【アメリカ環境保護庁】

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