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環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、炭素繊維がエアバス新型機のエンジン部品に採用、燃費性能改善

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.02.09 【情報源】企業/2015.02.05 発表

 三菱レイヨンの炭素繊維が、エアバスの新型航空機「A320neo」用の新エンジン「PW1100G-JM」の部品に採用されることが決まった。エンジン前部から空気を取り込むファンの構造部材に使われる。炭素繊維によって従来の素材よりエンジンが軽量化でき、航空機の燃費性能改善に大きく貢献する。
 PW1100G-JMは、低燃費、低公害、低騒音を実現する民間航空機エンジンで、一般財団法人の日本航空機エンジン協会(JAEC)と米国、ドイツ企業が共同開発する。JAECの主要メンバーのIHIが三菱レイヨンの中弾性グレード炭素繊維を採用し、ファン内部に配置された構造案内翼を複合材料にした。
 チタン、アルミなど従来の材料を軽くて強度の高い炭素繊維強化樹脂(CFRP)複合材料に置き換える。これによって鳥の衝突に耐えられる強度を保ちながらエンジンを大口径化し、軽量化と燃費改善を実現した。民間航空機用エンジンの構造案内翼に炭素繊維が使われるのは世界で初めてという。
 三菱レイヨンは、豊橋事業所(愛知県豊橋市)に保有する生産設備・体制を活用してPW1100G-JM向け炭素繊維を製造する。今回の採用を機に、航空機エンジン部品への炭素繊維の適用拡大を図る。航空機エンジンの大型化によって今後も軽量化素材が求められ、複合材料の適用が進むと期待される。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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