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環境ニュース[国内]

三菱重工、450kWのガスエンジンコージェネを東邦ガスと開発、最高水準の効率

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.03.23 【情報源】企業/2015.03.19 発表

 三菱重工業は、発電出力450kWのガスエンジンコージェネレーション(熱電併給)システムを東邦ガスと開発した。4月1日に販売を始める。出力400kW級のガスコージェネで世界最高水準となる発電効率42.0%を実現した。加えて製品本体を小型にしたことで、従来品の出力380kWのガスコージェネと比べて設置のためのスペースを約20%削減した。
 出力450kWのガスコージェネは、380kWのガスコージェネをベースにした。燃焼の最適化や、水冷ターボチャージャー(過給機)、効率の高い発電機などの採用によって、出力を約20%高い450kWに高めると同時に発電効率を向上させた。熱回収も、混合器を冷却して空気の密度を高める仕組みを強化し、熱の利用を合わせた総合効率を81.5%にした。
 高出力、高効率化とともに脱硝設備が不要な低NOx(窒素酸化物)を達成し、導入コストの削減と稼働コストの利点増大を図る。これにより従来品と比べて、投資回収年数を短縮する。さらに、パッケージ内のレイアウトを見直し、最適な機器配置にして設置スペースを削減した。回収した熱を全て温水に利用する仕様と、温水・蒸気として使う2種を用意した。
 ガスコージェネはエネルギー利用効率に優れたシステムで、特に2011年3月の東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)ための電力セキュリティー確保や節電の面からも期待が高まっている。三菱重工業と東邦ガスは、病院、商業施設、オフィスビル、工場などに向けてこの450kWガスコージェネの提案活動を行い、ガスコージェネの普及を進める。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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