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環境ニュース[国内]

味の素、タイの基幹工場にバイオマス・コージェネシステム導入、もみ殻を活用

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.06 【情報源】企業/2014.09.29 発表

 味の素は、うまみ調味料「味の素」を生産するタイの基幹工場、タイ味の素アユタヤ工場(アユタヤ県)に、バイオマスコージェネレーション熱電併給)システムを導入する。もみ殻を燃料に活用する。工場で使う全ての蒸気を供給するとともに、蒸気タービンで発電し、工場で購入する電力の一部を自家発電に切り替えてエネルギーコストを抑える。
 味の素グループのもみ殻によるバイオマス・コージェネシステムは初めてで、12月に建設を始める。2016年2月に試運転を終え、同年3月に本格稼働する。12億5000万バーツ(約40億円)を投じる。事業の成長が見込まれる東南アジアでのCO2排出量の抑制がグループの重要課題になっていることから、バイオマス・コージェネシステムの導入を決めた。
 味の素グループの2013年度のCO2排出量は約220万tで、うち海外工場からが82%を占める。アユタヤ工場にバイオマス・コージェネシステムを導入すると、年間の排出CO2の2.7%に当たる約6万tが削減できる。加えて、工場で使用する電力の4分の1を自家発電することで、予想される電力価格の高騰に対応し、停電時の機会損失リスクを低減する。
 工場があるアユタヤ県はタイ中部に位置し、穀倉地帯だ。精米所でもみ殻が大量に発生するが有効利用されていないことが多く、安定した調達が可能と判断した。同国の別の工場ではもみ殻を燃料としたボイラーが稼働している。バイオマス・コージェネシステムによって同国で味の素の再生可能エネルギー使用比率は、22%から33%に高まる。【味の素(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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