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環境ニュース[国内]

大日本印刷、園芸ハウスの通路用フィルムを開発、光合成促進、水たまりを防止

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.04.10 【情報源】企業/2015.04.08 発表

 大日本印刷(DNP)は、園芸ハウスの通路用農業フィルム「DNP農業フィルム(反射保湿フィルム)通水用」を開発した。4月中旬に発売する。高い光反射性があり、農作物の光合成を促進すると同時に、通水性の高さから通路に水たまりが発生するのを防ぐ。一般の防草シートに比べて汚れにくく、反射の機能を長期間維持する。
 ハウス栽培などの施設園芸では、野菜や果実が成長すると農作物の下部に光が当たりにくくなり、光量不足を補って光合成を促す方法が必要だ。光量の確保と雑草の繁殖抑制のため、通路に市販の防草シートを敷くケースがあるものの、シートに付着した汚れが取りづらいうえ、水たまりが発生して菌の温床になる課題があった。
 DNP農業フィルム(反射保湿フィルム)通水用はこうした問題を解決する。可視光の95%を反射する高反射タイプで、効率的に光合成を促す。ビニールハウスの効果検証では一般の防草シートと比較して反射性が40%以上改善した。微細な穴開け加工を施して通水性を高めたほか、防汚性も持たせ、汚れによる反射機能低下を抑える。
 光量の不足を補うことでマンゴーなどの着色を促す効果も高く、作物の色むらを防ぐ。DNPは、光合成の促進、水分を保持する保湿性、耐久性を備える栽培育成用のDNP農業フィルム(反射保湿フィルム)も開発している。今回の通路用と併せて国内外の施設園芸や植物工場に展開する。両製品で年間20億円の売り上げを目標にした。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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