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環境ニュース[国内]

日本製紙・三菱商事、宮城県石巻市でバイオマス発電事業を実施、事業会社設立

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2015.05.11 【情報源】企業/2015.04.24 発表

 日本製紙と三菱商事は、宮城県石巻市でバイオマス火力発電事業を実施する。設備の建設と運営を担う事業会社「日本製紙石巻エネルギーセンター(仮称)」を設立することで両社が合意した。石炭と木質バイオマスを混ぜて燃焼し、発電する。5月下旬に事業会社を立ち上げ、2018年3月の発電開始を予定している。
 火力発電設備は、日本製紙石巻工場(石巻市)が工場に隣接して保有する臨海部の用地「雲雀野(ひばりの)」に設ける。14万9000kWの発電出力があり、燃料に石炭と併せて木質バイオマスを最大30%使う。発電した電力は特定規模電気事業者(PPS)に売電する。発電設備の運転と保守は日本製紙が受託する。
 新会社の日本製紙石巻エネルギーセンターは、日本製紙が70%、三菱商事が30%出資する。バイオマス火力発電事業は、日本製紙が進める総合バイオマス企業への事業構造転換の一環で行う。発電設備の操業技術や木質バイオマスの調達優位性を活用して電力を安定供給するとともに、東北地域の林業振興につなげる。
 石巻工場は日本製紙の用紙事業の中核生産拠点で、2011年3月の東日本大震災で操業を停止したが、2012年8月に完全復旧した。用紙事業に加えてリサイクル事業を展開し、今回発電事業を加える。三菱商事は被災地の復興を継続支援していて、今回の事業を長期的に安定運営することで地域の産業振興や雇用創出を図る。【日本製紙(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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