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環境ニュース[国内]

大日本印刷、バイオマスプラスチックを使った電子レンジ用包装材を開発、業界初

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.05.19 【情報源】企業/2015.05.14 発表

 大日本印刷(DNP)は、植物由来原料のバイオマスプラスチックを全ての層に使った電子レンジ用の包装材「DNP電子レンジ包材」を開発した。5月に販売を始める。業界で初めてという。容器全体で最大60%のバイオマス度を達成した。植物由来の原料で製造した「DNPバイオマスプラスチック包材バイオマテック」シリーズのフィルムを使用している。
 この電子レンジ包材は、表層がサトウキビから砂糖を精製した後の廃糖蜜を使った「バイオマテックPETフィルム」、内層は新開発の「バイオマテック低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム」で構成される。インキや接着剤を除くフィルム層に植物由来材料を活用してバイオマス度を高めた。バイオマス度は原料の乾燥重量のうち植物由来が占める割合を指す。
 製品のライフサイクル全体で環境負荷低減効果を定量評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)で、石油由来フィルムの従来品と比べて製品1個当たりのCO2排出量を最大で約14%削減することが分かった。水蒸気や酸素を防ぐバリアー性が必要な場合は、対応するバイオマスプラスチック包材のフィルムを使用するなど、内容物に応じて設計できる。
 DNPは電子レンジで安全に加熱できる包装材需要の高まりを受け、店舗で販売されている袋のまま加熱できる包装材を2003年に開発して提供してきた。今回、環境負荷抑制を目的にバイオマスプラスチックを使った電子レンジ包材を開発した。DNPは食品や飲料、日用品などのメーカー向け包装材を可能な限りバイオマテックシリーズに切り替えていく。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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