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環境ニュース[国内]

デンソー、超小型EVを活用した独立電源ネットワーク開発、構内の移動に利用

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.02 【情報源】企業/2015.05.28 発表

 デンソーは、太陽電池や超小型電気自動車(EV)などを活用した独立電源ネットワークシステム「Pico Grid System(ピコグリッドシステム)」を開発した。安城製作所(愛知県安城市)で、構内での移動に利用し始めた。超小型EVはトヨタ車体の「COMS(コムス)」をベースに改造。放電を可能にして、災害時などに移動する電源としても利用できるようにした。
 ピコグリッドシステムは、小規模太陽電池と蓄電池、超小型EVを使って電力を供給する独立型の直流分散電力システムに、車両管理システムを組み合わせたもの。太陽電池で発電した電力を直流のままで蓄電池や超小型EVに蓄電する。これによって直流から交流への電力変換での損失を抑え、自然エネルギーの効率的な活用を実現する。
 安城製作所での運用ではコムスを改造し、蓄電池を容量4kWhのリチウムイオン電池に交換するとともに、直流で完結するようにした。ベース車ではできない放電も可能にした。同製作所で構内移動に使用している19台のコムスのうち3台を改造した。改造車は今後増やしていく。製作所にある出力3kWの太陽光発電システムと、容量8.2kWhの蓄電池を利用する。
 非常時はコムスから“可搬型給電装置”を通して、交流電源やUSB電源として照明やパソコンなどを使えるようにする。車両管理システムは全19台を対象に位置情報や充電状態を管理し、カーシェアリング機能を提供する。社員証(ICカード)を鍵に使用できる。デンソーは安城製作所での運用で効果確認や課題抽出を行い、自治体や企業などへの展開を目指す。【(株)デンソー】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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