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環境ニュース[国内]

日立製作所、伊豆大島で大規模蓄電システムの実証、島しょ部の安定供給を検証

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.09 【情報源】企業/2015.06.04 発表

 日立製作所は、東京・伊豆大島の電力系統で大規模蓄電システムの実証試験を6月に始めた。システムによる電力のピークシフトや短周期変動の抑制などの、機能と寿命などを調べ、島しょ部のマイクログリッド(小規模電力網)での電力安定供給を検証する。日立化成100%子会社で電池・電子機器製造販売の新神戸電機とともに、東京電力の協力で行う。
 東京電力の伊豆大島発電所敷地内に、日立が新神戸電機と開発した1.5MW(1500kW)の“ハイブリッド大規模蓄電システム”を据え付けた。ピークシフト・カットに対応する電力貯蔵に有利な高入出力・長寿命の蓄電池と、電圧や周波数の短周期変動の抑制に効果的なリチウムイオンキャパシター(大容量コンデンサー)を組み合わせ、ハイブリッドと呼ぶ。
 これに最適な電流の“入出力制御技術”を適用して短時間で大電力が充放電できるようにし、出力変動の緩和や余剰電力の利用、周波数の安定化を実現する。伊豆大島は独立した電力系統になっていることから、再生可能エネルギーが大量導入されると影響が大きい。そのため安定化を目的にハイブリッド大規模蓄電システムを系統接続して試験を始めた。
 試験は2016年2月まで実施し、蓄電システムの有効性について評価して制御技術を確立する。同時に既設発電所の運転への影響に関して調べ、マイクログリッドの電力安定供給への貢献度を検証する。再生可能エネルギーの大量導入に伴う余剰電力の発生や電力系統に与える電圧や周波数変動が課題になる中、蓄電システムは安定供給の有望な手段となる。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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