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環境ニュース[国内]

日立製作所など、東京・伊豆大島の電力系統で大規模蓄電システムの実証試験を実施

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.01.14 【情報源】企業/2014.12.24 発表

 日立製作所と、日立化成100%子会社で電池・電子機器製造販売の新神戸電機は、東京電力とともに、東京・伊豆大島の電力系統で大規模蓄電システムの実証試験を実施する。日立が新神戸電機と開発した1.5MW(1500kW)のハイブリッドシステムを系統に接続し、ピークシフト、短周期変動抑制などの機能や寿命を調べる。試験は2015年度に始める。
 伊豆大島は独立した電力系統を持ち、再生可能エネルギーが大量に導入された時の影響が大きいため、系統の安定化を目的に実証試験を行い、ハイブリッド大規模蓄電システムの有効性を検証・評価する。日立と新神戸電機は実証試験を通じ、より実用に近い制御技術を確立することで、幅広いニーズに柔軟に対応できる蓄電システムの実現を目指す。
 ハイブリッドシステムは、ピークシフト・カットに対応する電力貯蔵に有利な高入出力・長寿命の蓄電池と、電圧や周波数の短周期変動抑制に効果的なリチウムイオンキャパシター(大容量コンデンサー)を組み合わせた。最適な電流の入出力制御技術で大電力の充放電が短時間ででき、出力変動の緩和や余剰電力の再利用、周波数の安定化を図る。
 電池の構造や材料を改良して入出力特性を向上させると同時に、運用時に定期的に行うリフレッシュ充電の最適化によって、現行品の1.7倍と高い入出力を達成した。同時に1.2倍の長寿命化も可能にした。日立と日立化成グループは実証試験を機に各種蓄電装置の特長を生かしたシステムを構築し、再生可能エネルギー発電の導入・普及につなげる。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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