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環境ニュース[国内]

三菱化学、有機薄膜太陽電池を使った透明な発電フィルムを開発、市場開拓開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.08.19 【情報源】企業/2015.08.07 発表

 三菱化学は、有機薄膜太陽電池を使った透明な発電フィルム「シースルー発電フィルム」を開発・実用化した。市場開拓を始める。透明、軽量で柔軟性があり、ビルなどの窓に設置が可能で、建物が有効活用できる。従来の太陽電池が取り付けられなかったさまざまな場所での利用が期待されるという。
 都市部で太陽光発電システムを導入する場合、設置可能場所が限られるため、より多くの発電量を確保するには従来の建物の屋根や屋上面に加え、窓や壁面などの活用が求められる。しかし窓、壁面や、採光・通風用に屋根に設ける窓のトップライトには、透明性や色、重量などの課題があって難しかった。
 シースルー発電フィルムは透明、軽量で窓に取り付けられることから、建物の発電量を増やすことができる。窓用フィルムの分野で約50年の実績があるスリーエム日本法人のスリーエムジャパンと製品を開発し、市場開拓でも協力する。今後、太陽電池の変換効率や耐久性の向上を図り、市場拡大を進める。
 三菱化学の有機薄膜太陽電池は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「有機系太陽電池実用化先導技術開発」に採択されている。これまでに仙台市青葉区のコンベンション施設「仙台国際センター」の渡り廊下の窓をはじめ、窓や建物の外装で実証実験を行ってきた。【三菱化学(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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