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環境ニュース[国内]

三菱商事・三菱重工、シンガポールに先進の水処理技術を導入した実証プラント建設

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.09.09 【情報源】企業/2015.09.07 発表

 三菱商事と三菱重工業は、シンガポールの公益事業庁(PUB)とともに同国に先進の水処理・再利用技術を導入した総合実証プラントを建設する。PUBが設置する新しい下水処理場のエネルギー効率向上と処理コスト低減を目的に、処理技術と信頼性を検証する。PUBが同国中西部に保有する下水処理場内に設け、2017年2月の完成を予定する。
 総合実証プラントは1日あたり1万2500m3の処理能力がある。既設の下水処理場と異なり、オペレーターの常時監視が要らない全自動化プラントだ。オペレーターの訓練施設の役割も持ち、下水の最適化に向けた検証を行う。三菱重工のシンガポール法人、MHI-APが三菱商事と連携して設計・調達から建設、試運転、運転支援までを手掛ける。
 新処理場「トゥアス新下水処理場」は、シンガポールの水処理インフラの中核設備になる。同下水処理場は、従来のプラントと比べて消費エネルギーを削減するとともに発生汚泥を減らして環境に配慮し、多くの電力用バイオガスの生産を目指す。総合実証プラントは同下水処理場で使う新技術を試験・実証するモデルとして設置する。
 PUBはシンガポールの水事業を担当する環境水資源省の機関で、MHI-APはPUBと2012年に水処理・再利用技術協力の覚書を結んだ。現在、PUBの水再生プラントで未処理の工業排水処理を対象に、水再利用の実証試験プロジェクトを実施している。三菱商事と三菱重工は、今後もPUBのプロジェクトを通して水処理・再利用技術の高度化を進める。【三菱商事(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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