パナソニック、HEMS導入効果を高めるスマートフォン向けアプリの無料提供開始

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.10.14 【情報源】企業／2015.10.08 発表

　パナソニックは、HEMS（住宅エネルギー管理システム）の導入効果を高めるスマートフォン（多機能携帯電話）向け「HEMSサービスアプリ」の無料提供を12月21日に始める。HEMSで計測した家庭の電力データの活用を促進し、利用度を高めて一層の節電につなげる。情報を自動的に届けるプッシュ配信によって電気の使い過ぎを伝えて意識を高める。
　実証アプリでの実験の結果、プッシュ配信を機にHEMS画面を週に2度以上見る層が約74％を占めた。プッシュ配信しない場合の約20％から大きく増加し、利用度が約3.5倍に拡大したことになる。電気の使い過ぎは、当日の午前0時から設定時刻までの使用電力量が平均値を超えると配信する。平均は過去の曜日情報から算出する。配信時刻は設定できる。
　家全体と、キッチン・照明・電源、浴室乾燥機、食器洗乾燥機など、分岐回路別に使い過ぎなどの情報を色で知らせる。過去の平均と比較し、使い過ぎ、注意、省エネ状態を赤、黄、青で示す。分岐回路ごとに時間帯別の電気料金や電力使用量が分かり、ピークシフトを促す。料金単価が安い時間に使用電力量が多い機器を利用する取り組みに役立つ。
　HEMSサービスアプリはパナソニックが2012年10月に発売したHEMS「スマートHEMS」向けで、住宅の外でもスマートフォンで家庭の電力情報を知ることができる。HEMSの利便性を高めることで需要拡大と普及を進める。利用には同社の制御装置「AiSEG（アイセグ）」を常時接続のインターネット環境につなぎ、サーバーサービスに登録する必要がある。【パナソニック(株)】