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環境ニュース[国内]

JFEエンジ、LNGタンクで発生するガスを処理する低コスト再液化設備を共同開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.26 【情報源】企業/2015.10.21 発表

 JFEエンジニアリングは、LNG液化天然ガス)タンクで発生するBOG(ボイルオフガス)を処理できる、低コストでコンパクトな再液化設備を東邦ガスと共同開発した。東邦ガス知多緑浜工場(愛知県知多市)に初号機を導入する。BOGは貯蔵しているLNGの一部が蒸発してガスになった状態で、タンク内の圧力を一定にするために排出処理している。
 BOGの処理は、気体のまま圧縮機で昇圧して送り出す方式が一般的だった。しかし近年は省電力の観点から、冷却して再び液化するニーズが高まっている。冷却して再液化する際は熱交換器が必要になり、導入コストが高いうえ、狭いスペースには設置できない課題があった。JFEエンジと東邦ガスが開発した設備は、こうした問題を解決する。
 両社が開発した新しい再液化設備は、BOGとLNGを混ぜる独自のミキサーを使用し、BOGをLNGに直接注入して混合・冷却・液化する。従来は熱交換器を使ってBOGをLNGで間接的に冷却・液化する方法を採っていたが、熱交換器が不要になり、建設やメンテナンスに関するコストが削減できるうえ、小さなスペースにも設置が可能になる。
 新たな再液化設備は「直接混合型」で、初号機を導入する知多緑浜工場は現在、圧縮機で昇圧して送出する方式でBOGを処理している。JFEエンジが直接混合型の再液化設備の設計・建設を手掛け、2016年夏ごろの運用開始を予定する。エネルギーの有効利用からLNG基地の効率的な運用が求められる中、BOGを再液化する設備の需要が見込まれる。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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