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環境ニュース[国内]

IHI、温泉熱利用の小型バイナリー発電装置を鳥取県の地熱発電所に納入

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.10.30 【情報源】企業/2015.10.27 発表

 IHIは、温泉熱を利用する小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリー『HRシリーズ』」を鳥取県湯梨浜町の地熱発電所「協和地建コンサルタント湯梨浜地熱発電所」に納入した。10月27日に開所式を行った。中・四国地方で初めての、温泉を熱源にするバイナリー方式の発電設備で、20kWの発電出力がある。
 バイナリー発電は、加熱源で沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてタービンを回す仕組みで、加熱源と媒体系統の2つの熱サイクルを利用する。低温の蒸気・熱水を加熱源に使えることを利点にする。ヒートリカバリーは70〜95℃の温水を使用し、最大20kWの発電ができる。少量の温水でも効率的に発電できるため、この発電所に採用された。
 発電所は、山陰地域を中心に温泉・水源開発を手掛ける協和地建コンサルタント(松江市)が、地元の温泉管理協同組合から温泉熱の供給を受け、鳥取県と湯梨浜町の支援事業として実施する。ヒートリカバリーで発電した電力は送電網に接続でき、この発電所では再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力を売電する。
 発電所では約90℃の温泉熱で発電するほか、熱回収後の温泉は浴用などに配る。2016年4月からは、湯梨浜町が経済産業省の事業を活用して発電後の熱水の二次利用を行う。IHIは2013年にヒートリカバリーを発売して以来、約50台の受注実績があり、全国30カ所以上にメンテナンス拠点を設けている。今回の納入を弾みに、受注拡大を進める。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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