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環境ニュース[国内]

東レ、植物由来ポリエステル繊維を遊泳水着で初めて展開、環境配慮素材を拡大

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.11.04 【情報源】企業/2015.10.29 発表

 東レは、植物由来ポリエステル繊維「エコディアPET」を遊泳用の水着で初めて展開する。消費者の環境意識の高まりを受け、2016年シーズン(2015年9月〜2016年8月)の商品に提供して環境配慮素材の拡大を図る。遊泳水着向け素材は「エコディア for swim(フォー・スイム)」と名付けた。初年度に1万枚、3年後に5万枚の販売を計画する。
 エコディアPETは、植物由来エチレングリコールと石油由来テレフタル酸を重合・溶融して、糸を紡いだポリエステル繊維だ。植物由来分は約30%で、従来の石油由来ポリエステル繊維と同じ性質を持つとともに、さまざまな加工ができ、機能性を加えられる。東レは衣料用途で2013年に市場に投入した。今回、新たにエコディア・フォー・スイムを開発した。
 エコディア・フォー・スイムは、エコディアPETと、プール内の塩素に耐久性が優れているポリウレタン弾性繊維「ライクラファイバー」を組み合わせた。遊泳水着に求められるUV(紫外線)カット機能を備えると同時に、体を締め付け過ぎない柔らかな着心地を特長にする。ニット素材の生地で、表面はきめが細かく、精密にプリントできる。
 海水浴需要に加え、野外フェスティバルやアウトドアなどにも水着の着用シーンが広がる中、通常の水着のほか、体を覆う「ラッシュガード」などの関連商品にも展開する。東レは環境配慮型素材・製品強化プロジェクトを推進し、エコディアPETを次世代の基幹素材に位置付ける。遊泳水着市場への投入で、植物由来素材の普及をさらに進める。【東レ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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