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環境ニュース[国内]

横浜ゴム、バイオマスが原料のブタジエンゴムの新技術を東京工大と共同で開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.08.04 【情報源】企業/2015.07.29 発表

 横浜ゴムは、バイオマスを原料にした合成ゴム、ブタジエンゴムの新たな技術を東京工業大学との共同研究で開発した。植物繊維の主成分になっている糖のセルロースからブタジエンを直接合成する触媒の開発に成功した。ブタジエンは自動車のタイヤなどの材料になるブタジエンゴムの原料に使用され、新技術でCO2排出が削減できる。
 ブタジエンは現在、石油精製の副産物として工業的に生産されている。バイオマスのセルロースからブタジエンを合成すると、石油への依存度を減らすことが可能になる。横浜ゴムは、2012年に東京工業大とバイオマスから合成ゴムを作り出す共同研究を始めた。東京工業大は、糖から直接ブタジエンを合成する触媒の研究を進めてきた。
 今回、東京工業大は工業的に適した固体触媒を使って高効率にブタジエンを合成することに成功した。今後量産化に向けて触媒設計を行い、2020年代前半を目標に実用化を目指す。ブタジエンゴムは、合成ゴムの中で最も広範囲に利用されるスチレン・ブタジエンゴムに次いで使用量が多いため、化石燃料の削減効果が期待できるという。
 横浜ゴムはタイヤ・ゴム製品の総合メーカーとして、植物由来バイオマス活用の研究に積極的に取り組んでいる。排出されるCO2と吸収されるCO2を同量にする「カーボンニュートラル」を目指し、新技術はその研究成果の1つだ。東京工業大は持続可能な社会実現に向け、バイオマス利用をはじめとしたさまざまな基礎研究を推進している。【横浜ゴム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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