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環境ニュース[国内]

凸版印刷、朝霞工場敷地内に地域の河川と同様の水辺環境を再現した保全池を整備

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2015.12.21 【情報源】企業/2015.12.16 発表

 凸版印刷は、朝霞工場(埼玉県新座市)の敷地内に地域の河川と同様の水辺環境を再現した保全池を整備した。生物が生息しやすいように水辺の環境に配慮した。凸版印刷が推進する生物多様性保全の新しい活動として取り組む。本来の生息地で存続が難しい生物の絶滅を回避する生息域外保全の場として、企業内の敷地が注目されていることを受けた。
 保存池は敷地面積70m2で地下水を水源にする。公益財団法人の埼玉県生態系保護協会の指導を受け、保全池の水質を2013年4月に測定して魚が生息できる生活環境と確認した後、同年7月から1年間にわたって保全池の水温を調査した。そのうえで水温が生息に適しているホトケドジョウとミナミメダカを保全対象にした。どちらも絶滅の危険がある。
 さらに河川の上流に生息する生物から下流に生息する生物まで幅広く保全するため、水温や水流の強さで保全池を4つのエリアに区分した。今後、同協会の監修で保全する生物の種類を追加したり、希少生物を繁殖させたりして、本来の生息地になっている近くの河川、柳瀬川や新河岸川に戻す。保全池は、近隣の小中学校の環境教育の場に提供する。
 凸版印刷は2010年に「生物多様性に関する基本方針」を策定して活動を進めている。深谷工場(埼玉県深谷市)では敷地の約4分の1にあたる4万2000m2の緑地に、鳥類の食物になる花や実ができる植物や巣箱を設置し、水辺には水生植物を配置して生物多様性に配慮している。群馬センター工場(群馬県明和町)は植樹で30%以上の緑地率を確保した。【凸版印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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