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環境ニュース[国内]

東京ガス、子会社が敷地や業種が異なる工場間でコージェネ廃熱の蒸気供給開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.02.10 【情報源】企業/2016.02.05 発表

 東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は、敷地や業種が異なる工場間でのコージェネレーション熱電併給)システムの廃熱を回収してつくった蒸気を供給する、蒸気・給水配管の建設を横浜市鶴見区で完了した。同社は、東京ガス100%子会社でエネルギーサービスを手掛けている。2月1日に電気と熱の供給を始め、2月5日に完成式を開いた。
 横浜市が温暖化対策実行計画などで推進する「京浜臨海部の企業の連携によるエネルギー融通」の一環となる。日産自動車横浜工場に設置したコージェネシステムの廃熱で蒸気をつくり、熱需要が大きいJ-オイルミルズ横浜工場に供給する。両工場の間には公道・首都高速道が通る。蒸気・給水の配管は約100mの長さになり、地下に敷設した。
 コージェネシステムの効率を最大にすると同時に、分散型エネルギーシステムを“面的”に利用する取り組みで、原油換算で年間1400kLに相当する約3%の省エネを実現する。併せて、年間5700tで、従来の約6%に当たるCO2排出量を削減する。コンビナートなど同業種間でコージェネからの蒸気を融通する例はあったが、敷地と業種が違う工場間は東京ガス地域で初めてとなる。
 日産自動車横浜工場にコージェネを追加設置するにあたり、同社が必要な電力負荷に合わせて容量を選ぶと、発電に伴う廃熱を回収してつくる蒸気が使い切れない課題があり、J-オイルミルズ横浜工場に供給して効率的に運用することにした。蒸気配管、コージェネなどはTGESが資産として所有する。TGESは今後も企業を結ぶ活動を展開する。
【東京ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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