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環境ニュース[海外]

IRENA、再生可能エネルギーの比率倍増で数兆ドル規模の節約が可能と分析

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.03.31 【情報源】国際機関/2016.03.17 発表

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、エネルギー構成に占める再生可能エネルギーの比率を2030年までに倍増(現在の約18%を36%に)させることで、最大で年間約4兆2000億ドルの節約が可能になるとする分析結果を、新たな報告書「Roadmap for a Renewable Energy Future」(再生可能エネルギーの未来へのロードマップ)で発表した。
 各国の現行の計画では、2030年に到達できる再生可能エネルギーの比率は21%にとどまる。「倍増」実現には、その普及のペースを6倍にする必要があり、これはエネルギーシステムのコストを年間2900億ドルほど押し上げるが、大気汚染気候変動への対策費が抑制され、その節約分はコストの15倍になるという。既に発電部門の再生可能ネルギ―は大幅に増加しており、2030年までに世界の電力の30%をまかなう(現在は23%)見通しだという。今後の重点部門は輸送、建物、冷暖房、産業等である。IRENAは、再生可能エネルギー比率の倍増が雇用と経済成長を促し、大気汚染を緩和して年間400万人の人命を救い、CO2排出を削減して(エネルギー効率化と併せれば)世界の気温上昇を2℃未満に抑えることにもつながるとしている。
【国際再生可能エネルギー機関】

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