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環境ニュース[海外]

世界気象機関、2011〜2020年の10年間の気候の状況をまとめ、加速する気候変動に警鐘

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.21 【情報源】研究機関/2023.12.05 発表

世界気象機関(WMO)は、報告書「世界の気候2011-2020:気候変動加速の10年」を発表した。それによると、
・2011〜2020年は史上最も暑い10年、後半の2015〜2020年は史上最も暑い6年であった。特に北極の昇温は他地域より速く、この10年の平均気温は平年値(1981-2010年平均)を2℃以上上回る。
・海洋温暖化は過去20年間に加速、2020年に水深2,000m以浅の昇温率は史上最高を記録した。CO2累積に伴う酸性化も進行、海洋熱波の頻度と強度も増した。氷河と氷床は記録的な規模で消失を続ける。
・大気中CO2濃度は、1991〜2000年(361.7ppm)、2001〜2010年(380.3ppm)、2011〜2020年(402.0ppm)と上昇を続け、2020年は413.2ppmで工業化以前の約2倍となった。
・一方、オゾン層は順調に回復を続け、極端気象による災害の死傷者は減少した(ただし被害額は増えた)。
・官民の気候資金は2011〜2020年に倍増したが、2030年までに少なくとも7倍必要である。
世界気象機関

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