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環境ニュース[海外]

UNEP 対イラク戦の環境影響を憂慮

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2003.04.15 【情報源】国連/2003.04.06 発表

 UNEPは、イラク内で劣化ウラン弾の標的となった地点について、できるだけ早く科学的なアセスメントを実施するよう勧告する。
 UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、「イラクでの早急な調査によって、不安を払拭できるだろうし、さもなければ潜在的なリスクを突き止め、直ちに対策を講じることもできるようになるだろう」と述べる。バルカン半島における調査の経験を活用し、UNEPは、世界保健機構や国際原子力エネルギー機関など関係機関とともに、調査を実施する準備ができているという。
 また、イラクについては、4月末までに、環境に関するデスク・スタディを公表する予定である。この調査は、現地調査の実施に必要となる情報を収集するもので、地下水表流水、飲料水用水源、排水処理施設その他環境関係のインフラ、工場その他有害化学物質を排出する可能性がある場所、及び生物多様性などについて調べる。
 現在のところ、石油採掘井の燃焼から有害な煙(硫黄、水銀ダイオキシン等を含む)が発生して、大気汚染が生じていること、また、未処理の下水が流入して河口付近のプランクトンが増殖していることが憂慮されている。化学工場などの破壊に伴う潜在的なリスクも監視する必要がある。
 UNEPは、紛争後、環境リスクを減らし、被害を受けた場所に再び居住するために、技術的なアドバイスを提供する準備も行っている。【UNEP】

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