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環境ニュース[国内]

父島国有林内にアカガシラカラスバトのサンクチュアリーを設定へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.06.12 【情報源】林野庁/2003.06.11 発表

 小笠原国有林を管轄している関東森林管理局東京分局は、小笠原固有種天然記念物でもある絶滅危惧種アカガシラカラスバトの生息環境を守るためのエリアを「アカガシラカラスバトサンクチュアリー」として設定することを決め、記念式典と整備事業を平成15年6月14日に実施することにした。
 アカガシラカラスバトは小笠原諸島の常緑樹林に生息する黒いハト。個体数がもともと少ないことに加え、生息環境の悪化により、現在は推定40羽程度まで減少しているとみられ、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律種の保存法)」でも国内希少野生動物種に指定されている。
 今回設定されるサンクチュアリーは父島国有林内の中央山東平植物群落保護林内の約28ヘクタールのエリア。エリア内にアカガシラカラスバトの生育環境を保護するため人の立入を控える「コアゾーン」と自然観察が可能な「バッファーゾーン」を設け、バッファーゾーンについては自然観察歩道の改修・整備などを行う予定だ。
 なお東京都では現在、アカガシラカラスバトの人工増殖に取り組んでおり、これまで2羽のヒナがふ化し育っている。今回のサンクチュアリー設定は、これらの人工増殖した個体を現地に戻すことも視野に入れ、生息環境に適した森林の保全・整備をめざす。【林野庁】

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