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環境ニュース[国内]

グレンイーグルズサミットの成果を受けた第2回「気候変動」対話がメキシコで開催  エネルギー効率の向上など議論

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.10.06 【情報源】環境省/2006.10.05 発表

 2006年10月3、4日の両日、メキシコ・モンテレーで「気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する第2回閣僚級対話」が開催された。
 この会議は、05年の英国・グレンイーグルズでのG8サミットの合意文書「気候変動、クリーン・エネルギー、持続可能な開発」を踏まえた対話をG8各国と主要新興経済国が実施するために、05年11月に開始されたもの。
 今回の会議は、グレンイーグルズサミットの議長国だった英国とメキシコ政府の主催のもと、主要エネルギー需要国18か国のエネルギー・環境担当大臣、世界銀行国際エネルギー機関(IEA)、世界エネルギー評議会(WEC)の幹部らが出席。
 (1)気候変動の科学を基礎にした経済学的分析「スターン・レビュー(注1)」を受けた議論、(2)国際エネルギー機関(IEA)からの報告内容を受けた代替技術のシナリオについての議論、(3)世界銀行からの報告内容を受けた投資の枠組みについての議論、(4)次のステップ−−の4分科会が実施された。
 このうち、「スターン・レビュー」に関しては、著者のスターン卿が、気候変動への対処は必ずしも経済成長を阻害するものではなく、その他の環境対策や貧困対策とも共通の便益があること、対処が遅くなれば対策コストがそれだけ高くなること、炭素価格に関する市場メカニズムだけでなく、技術への研究投資を進める政策も必要であることなどの内容を発表。この発表に対しては、市場と政府の役割をそれぞれどう評価するかについて、参加者からさまざまな意見が出されたほか、エネルギー効率の向上の必要性、適応(注2)の重要性も指摘された。
 さらに、次のステップに関しては、「エネルギー効率の向上を目指す具体的な取組みを、この対話で重点的に取り上げるべきだ」という意見が多く出されたが、これ以外にも、優良な政策措置、CDM改革を引き続き議論していく必要性が指摘された。
 この対話の成果は、08年に日本で開催されるG8サミットに報告されることになっている。

(注1)世界銀行の副頭取だったニコラス・スターン卿が、ブレア首相・ブラウン財務相の命にもとづき作成している報告書。05年10月に着手され、06年秋に完成予定。
(注2)洪水、干ばつ、海面上昇に伴う堤防建設など気候変動による影響への対応策。これまでの条約交渉で、途上国側には先進国に途上国の適応策支援を期待する声が多い。【環境省】

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