日本政府、コートジボワールのコミュニティ参加型森林回復計画へ　無償資金協力

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2013.05.14 【情報源】外務省／2013.05.14 発表

　日本政府は、コートジボワール共和国において国際熱帯木材機関（ITTO）が取り組む「コミュニティ参加型森林回復計画」に対し、1億8,300万円の無償資金協力を行うことを決定し、2013年5月14日、東京においてITTOとの書簡の交換を行った。
　今回の協力は、コートジボワールにおいて活動実績のあるITTOと協力してこの計画を実施することを通じ、アグロフォレストリー方式の導入により、地域住民の生計向上と住民の苗木生産に関する技術、及び持続可能な森林経営に関する能力強化を支援するもの。この協力により、東京ドーム430個分にあたる2,000ヘクタールの劣化した森林の修復と再生を図るほか、国内の14万ヘクタールの森林の更なる劣化を抑制する。また、森林修復、再生のための技術や経験が所管省庁に蓄積され、劣化森林対策及び持続可能な森林経営が全国的に展開されることが期待できるとしている。
　日本政府としては、今回の案件は2013年以降の気候変動対策に関する途上国支援の一環として実施するもので、すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け、コートジボワールと引き続き気候変動分野で連携していくとしている。【外務省】