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環境ニュース[国内]

清水建設、災害廃棄物の不燃混合物や焼却主灰などから再生砕石を製造する技術開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.06.04 【情報源】企業/2013.05.31 発表

 清水建設は、災害廃棄物の不燃混合物や焼却主灰、残さから造粒再生砕石を製造する技術を開発し、実用化した。東日本大震災被災地の宮城県南三陸町で同社が参加する共同企業体の災害廃棄物処理業務の現場では、リサイクル率が99%になる。造粒再生砕石は、同町内の復興事業で路盤材や地盤のかさ上げ用の盛土材などに再利用される。
 宮城県の補助で開発した建設系不燃混合物を粒にする造粒技術を基に、産業廃棄物処理業者の恵和興業(仙台市泉区)と実用化した。粉砕処理した不燃混合物、焼却主灰や残さと、セメント、水、有害物質を不溶化する溶剤を配合し、特殊なミキサーでかき混ぜて造粒物を製造。粉砕処理したコンクリート塊と混合して造粒再生砕石にする。
 処理現場で廃棄物リサイクル率向上が課題になっている一方、造粒再生できるのは一部に限られ、用途も土砂の代用品に限られていた。南三陸町では毎日、陶器片やガラス、レンガなど不燃混合物が30〜40t、可燃混合物の焼却処理でできる固形物の焼却主灰が40〜50t、津波堆積物などの洗浄工程から回収される残さが30〜40t発生する。
 清水建設が実用化した技術によって南三陸町の災害廃棄物処理業務の現場では、総量約14万tの造粒再生砕石が製造できる見通しとなり、道路や街造りなど復興計画が進められる東北地方で深刻化する資材不足の解消にもつながる。造粒再生砕石は、路盤材や地盤のかさ上げ盛土材に求められる宮城、岩手両県の品質基準を満たしている。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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