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環境ニュース[国内]

王子ホールディングス、北海道下川町と森林資源活用で協定、薬用植物の研究も

環境一般 CSR】 【掲載日】2013.10.08 【情報源】企業/2013.10.03 発表

 王子ホールディングスは、北海道下川町と、森林資源の多面的活用に関する連携協定を10月3日に締結した。漢方薬ビジネスの可能性調査のための薬用植物や、樹木・林産物の栽培・加工に関する試験研究が連携テーマとなる。締結に先立って王子が同町に9月1日に新設した「医療植物研究室」で独自栽培技術の開発や独自種苗の獲得を目指す。
 王子は国内19万haの社有林と、海外29万haの植林地を保有・管理し、紙パルプ原料だけでなく森林が持つ多面的な可能性について研究を続け、薬用植物に着目するようになった。今回、森林総合産業化を推進する下川町と連携して事業化を進める。同町は、間伐材や未利用材のバイオマス熱利用などの先進的な取り組みで注目されている。
 漢方薬市場は、高齢化社会の進展や西洋医学との併用で成長を続けている一方、原料の薬木、薬草の80%以上を中国などから輸入していて、原料の安定確保が課題になっている。王子は製紙原料研究で蓄積した優良品種の選抜技術や組織培養、遺伝子解析に関する林木育種技術を持ち、薬用植物市場の将来性を検討して技術の有効活用を決めた。
 下川町に設置した医療植物研究室には、約9000m2のほ場とバイオマス熱を利用した温室があり、3人の専任の研究員が常駐し、社外から招いた薬草栽培の専門家と試験栽培を始めている。長年培ってきた林木育種技術を薬用植物分野に転用する研究を行うほか、製薬メーカー、大学・研究機関との共同研究を積極的に実施して技術を獲得する。【王子ホールディングス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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