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環境ニュース[国内]

東レ、植物由来のポリエステル繊維を使った体育着開発、学校向け衣料業界で初

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.11.11 【情報源】企業/2013.11.06 発表

 東レは、自社が製造する植物由来のポリエステル繊維「エコディアPET」を使用した体育着を、学校制服・体育着の製造・販売を手掛ける菅公学生服(岡山市)と開発した。学校向け衣料業界で初めてとなる。菅公学生服が2014年4月から全国の小・中学生、高校生に販売する。長袖上下・ハーフパンツと、2種の半袖シャツを展開する。
 エコディアPETは、サトウキビなどを原料にした植物由来エチレングリコールと通常の石油由来テレフタル酸を重合・溶融して作り、30%の植物度がある。開発した体育着は、グリーン購入法で4月に適用が始まった植物由来の非生分解性プラスチック製品基準の「BIO-PET(バイオペット)基準」に適合する。これは制服などが対象となる。
 開発した長袖上下・ハーフパンツの素材は、ポリエステル100%のうちエコディアPETが40%で吸汗速乾性と防風性が特長となる。半袖シャツの1種はポリエステル100%のうちエコディアPET45%で吸汗速乾性があり、半袖シャツのもう1種はポリエステル80%(エコディアPET100%)と綿20%となり、UV(紫外線)カット性と防透性に優れる。
 菅公学生服は、リサイクルポリエステルを使った学校制服・体育着を1997年から展開して使用後の回収支援活動を行い、学校での環境授業も実施している。取り組みをさらに進め、エコディアPETの体育着を販売する。今後、学生服素材の開発を進める。東レは植物由来のポリエステルをはじめ、バイオマス由来重合体の事業拡大を推進する。【東レ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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