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環境ニュース[国内]

三井物産、微生物を使ったガス発酵技術開発を手掛ける米国のベンチャーに出資

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.03.28 【情報源】企業/2014.03.26 発表

 三井物産は、微生物を使ったガス発酵技術開発を手掛ける米国のベンチャー、ランザテック(LT)=イリノイ州シカゴ=に出資した。増資に応じて2000万ドル(約20億4000万円)を引き受け、多角的に事業に関わる。LTは、ガスをエタノールやブタジエンといった燃料・化学品に転換する独自の処理法を開発し、ライセンス供与の事業化を進めている。
 発酵は、微生物がブドウ糖などの有機物を分解して自らの活動に必要な物質を生産すると同時に、副産物としてアルコールなどを生成(排泄)することを意味する。LTは、製鉄所のCO(一酸化炭素)と水素が主の排ガスからエタノールを製造する技術の実証を終えた。2015年には、世界初の微生物発酵技術による商業プロジェクトの操業開始を計画している。
 加えてLTは、都市ごみからのガス、バイオガスなど原料ガスの多様化や、エタノールのほかブタジエン、酢酸、ジェット燃料などさまざまな製品への転換に向け、各分野の企業と共同開発を行っている。LTの技術で製造するエタノールは排ガスを有効活用したクリーンエネルギーで、ガソリン添加用のバイオエタノールと同じような利用も期待できる。
 CO2を含むガスの転換技術開発も推進し、商業化されると温室効果ガスをエネルギー・化学品に転換する画期的な事業になる。三井物産は、LTに取締役や出向者を派遣し、パートナーとしてLTの技術マーケティング、事業展開、製品引き取りまで幅広く関わることで、環境負荷の高い排ガスから次世代のバイオ燃料・化学品を生産する新ビジネスを創り出す。【三井物産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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