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環境ニュース[国内]

積水ハウス、大阪ガスとのスマートハウス居住実験でEV含むCO2排出量ゼロ実証

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.07.16 【情報源】企業/2014.07.14 発表

 積水ハウスは、大阪ガスと共同で2011年2月から実施してきたスマートハウス(環境配慮型住宅)の居住実験で、電気自動車(EV)を含めた年間CO2排出量ゼロを実証した。太陽電池燃料電池、EVの蓄電池を最適に制御することで達成した。この3電池を搭載する住宅に長期間居住し、EVも合わせて年間CO2ゼロを実現したのは、国内で初めてという。
 居住実験住宅は奈良県王寺町にあり、積水ハウスのスマートハウス「グリーンファースト」に、4人家族が居住して2014年5月まで実験した。軽量鉄骨2階建て、延べ床面積138.8m2で、発電能力700Wの燃料電池、同5.08kWの太陽電池、容量3.5kWhのリチウムイオン蓄電池、住宅エネルギー管理システム(HEMS)、LED(発光ダイオード)照明などを備える。
 蓄電池は2011年2月〜2013年3月に定置型、2013年6月〜2014年5月にEVを使用した。実験では、燃料電池を最大限活用する独自の充放電制御技術を適用した。居住者の快適性を損ねることなく利便性を高め、省エネ効果を最大にする検証を重ねた。その結果、定置型蓄電池、EV蓄電池のどちらを使った場合でも、1年間を通じてCO2排出量ゼロを実現した。
 3電池を搭載しない住宅(ガソリン自動車の走行分含む)と比べ、CO2排出量は定置型蓄電池で106%削減、EVの蓄電池は走行による発生分を合わせて103%削減した。EV蓄電池のケースでは購入電力が82%削減でき、光熱費と車両燃料費を合わせて年間約31万円のメリットがあった。同時に、「見える化」やアドバイスなどHEMSの効果的な機能も実証した。【積水ハウス】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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