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環境ニュース[国内]

川崎重工、LNG運搬船を川崎汽船から受注、熱効率を大幅に高めたタービン搭載

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.12.17 【情報源】企業/2014.12.11 発表

 川崎重工業は、LNG液化天然ガス)運搬船を川崎汽船から受注した。熱効率を大幅に高めた蒸気タービンプラント「川崎アドバンストリヒートタービンプラント」を主機関に搭載するとともに、船体重量の軽量化と船体形状の最適化によって推進性能を高める。坂出工場(香川県坂出市)で建造し、2016年後半の完成を予定している。
 受注したLNG運搬船は4つの球形タンクを持つモス型と呼ばれる船型で、全長約293m、幅48.9m、速力19.5ノット(時速約36km)だ。タンク容量は16万4700m3ある。タンク容量に対するLNGの自然気化率でタンクの防熱性能を表すボイルオフレートは1日あたり0.08%と、従来のLNG船(同0.15%)の半分で世界最小値を達成している。
 川崎アドバンストリヒートタービンプラントは、高圧タービンを回転させた蒸気をいったんボイラーに戻し、再加熱した後に中圧タービンに送り返す再熱サイクルを採用して効率を高めている。2011年9月に就航したLNG運搬船に初号機を搭載したが、今回、初号機の海上試運転や実航海で得られたデータに基づき、さらに改良を加える。
 このLNG運搬船は、2016年の完成を予定する新パナマ運河を通ることができる汎用(はんよう)性の高い船型で、LNGの輸送の多様化に対応する。中部電力が米国南部のテキサス州で進める天然ガス液化加工事業「フリーポートLNGプロジェクト」で生産されるLNGの輸送に投入される。川崎汽船は中部電力と長期定期用船契約を結んだ。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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