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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、主力タービンが国内のGTCC発電で運転8000時間突破

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.02.06 【情報源】企業/2015.02.03 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の主力になっているGAC形ガスタービン商用機が、国内のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電で累積運転8000時間を突破した。8000時間は信頼性を示す1つの目安とされ、その時間を超えたことで、今後も国内外で受注の増加が期待される。
 GAC形ガスタービンは柔軟に運転できる低環境負荷型で、高効率と大容量で電力需要に応える。1基単独の発電だと10分で27万kW、39%以上の効率で運転できる。2基と蒸気タービン1基を組み合わせたGTCC発電では起動後30分で80万kW、59%を超える効率で発電できる。起動時間の短縮と高効率化によって環境負荷を低減し、経済性を改善する。
 GTCC発電はガスタービンで発電した後、その高温排ガスを活用して蒸気タービンでも発電する仕組みとなり、熱効率が高くCO2排出を削減できる。GAC形ガスタービンは出力の変化率が1分あたり5万kW以上ある。このため、発電量が変化する再生可能エネルギーによる電力供給量の変動が原因で生じる発電出力の変動要求にも、柔軟で迅速に応答できる。
 GAC形ガスタービンは2009年の市場投入以来、国内向け5基、米国15基、カナダ4基、韓国3基の計27基を受注した。韓国企業のライセンス生産分を加えると33基を数える。今回、国内のGTCC発電で8000時間を突破し、改めて信頼性が証明された。MHPSはGAC形ガスタービンの一層の受注を目指すとともに、ニーズに合った最適な提案で環境負荷抑制を図る。【三菱日立パワーシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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