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環境ニュース[国内]

日立製作所など、ポーランドでスマートグリッド実証事業を実施、調査委託先に選定

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.02.25 【情報源】企業/2015.02.23 発表

 日立製作所、日立化成などは、ポーランドでスマートグリッド(次世代送電網)実証事業を実施する。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の一環で行う事業の実証前調査委託先に選定された。2〜11月に調査し、結果を踏まえて事業化を評価して3年間展開する。
 この実証事業は、日本の先進的な電力系統安定化技術と、風力発電の出力をリアルタイムに制御する技術や蓄電システムなどを導入する。これによってポーランドの再生可能エネルギーの拡大と、電力インフラへの設備投資抑制と併せて、電力系統の安定化を実現する系統安定化制御システムの構築を目指す。三井住友銀行、日本総合研究所も参画する。
 実証前調査では、現地企業とともに実証範囲の確認や場所の選定を進め、事業の詳細な内容を決める。日立と日立化成は、蓄電システムと連係した風力発電の出力抑制による需給バランス維持技術を実証する。電力需要が少ない時に余剰電力を蓄電システムに充電して有効利用し、充放電双方向で効率的な蓄電システムを使った技術を実証する。
 日立はさらに、送電線への過負荷防止のための系統安定化技術を実証し、事故発生時の電力系統状態をシミュレーションして対策を立案する。事故発生時はシミュレーションの結果に基づいて自動制御して送電線への負荷のかかりすぎを防ぐ。蓄電池に関しては日立化成が、電池とリチウムイオン電池を組み合わせたシステムを適用してコストを抑える。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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