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環境ニュース[国内]

丸紅、タイで褐炭だき火力発電所の更新工事を受注、超々臨界圧で環境負荷抑制

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.03.12 【情報源】企業/2015.03.10 発表

 丸紅は、タイ電力庁(EGAT)から褐炭だき火力発電所の更新工事を受注した。超々臨界圧技術を導入して発電効率を上げ、環境負荷を抑制する。フランス重工業大手のアルストム、同社タイ法人との共同受注で、受注額は1200億円強だ。3月9日に契約を結んだ。3月に工事を始め、2018年11月の完工を予定している。
 タイ北部のランパン県にあるマエモ褐炭だき火力発電所の4〜7号機を出力60万kWの1基に置き換える。4〜7号機は完成が1980年から1990年代前半で、老朽化していることから更新する。4基はいずれも15万kWの出力があり、4〜7号機の合計出力と新たな1基は同じ出力60万kWだが、超々臨界圧にすることで発電効率を高める。
 超々臨界圧は、水を高温・高圧にして効率的に発電する方法を指し、CO2排出量が抑えられる。丸紅が補機の調達や土木・据え付け工事を取りまとめ、アルストムがボイラー、蒸気タービンや発電機を担当する。丸紅とアルストムはこれまで、同発電所4〜13号機のボイラーと補機を納入していて、今回、実績が評価された。
 同発電所は隣接する炭鉱の褐炭を燃料にしている。褐炭は通常の石炭と比べて質が低いため高度な燃焼技術が必要になり、丸紅とアルストムの技術力も認められた。タイでは複数の新規発電所建設が計画され、丸紅は今後も受注獲得を目指す。丸紅はこの受注を含め、タイでこれまでに計約1030万kWの発電所を納入している。【丸紅(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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