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環境ニュース[国内]

住友電工、子会社のジェイ・パワーシステムズが英国−ベルギー間ケーブル受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.11 【情報源】企業/2015.06.08 発表

NEMO Link Limited(ネモリンク、英ロンドン)から、英国=ベルギー間の海底ケーブルシステムを受注した。ネモリンク社は、英国とベルギーの送電事業者による合弁会社。JPSが設計・製造を手掛ける、直流で世界最高電圧の400kVクラスの高圧送電ケーブルを使用する。
 英国南東部のケント州と、ベルギーのゼーブルージュで建設が予定される、交流直流変換所を結ぶ連系送電線建設プロジェクトのケーブルシステムを受注した。全長141.5kmのうち海底区間が130kmを占める。設計、調達、建設を含む工事請負契約で、プロジェクトの総額は約700億円となる。JPSは工事、試運転を経て2019年にケーブルを引き渡す。
 高圧の直流ケーブルは、洋上風力発電所や国家・地域間連系線の建設が活発な欧州や北米で、需要が拡大している。JPSは、直流の「架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁ケーブル」で世界最高電圧の製品を製造している。XLPE絶縁ケーブルは、従来の油絶縁式ケーブルと比較して許容運転温度が高く、環境保全性に優れることから、増加傾向にある。
 JPSのXLPE絶縁ケーブルは、日本では北海道と本州を結ぶ既設の連系送電線に追加敷設され、2012年から250kV・30万kWの直流送電に使用されている。500kVまでの高電圧化の技術開発もすでに終えており、この技術が評価されて今回の受注につながった。欧州の国家間の連系線にアジアのケーブルメーカーが採用されるのは初めてという。【(株)ジェイ・パワーシステムズ 】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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