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環境ニュース[国内]

サントリー、水利用が環境に及ぼす影響について水源の違いを考慮した指標開発

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.07.31 【情報源】企業/2015.07.29 発表

 サントリーグループの研究機関、サントリーグローバルイノベーションセンターは、水の利用が環境に及ぼす影響について、水源の違いなどを考慮した新たな指標「Water Scarcity Footprint(ウオーター・スケアシティー・フットプリント)」を開発した。場所や水源による水の希少性を反映した。環境への影響をより精査できる。
 東京大学、東京都市大学、国立環境研究所との共同研究グループで開発した。水資源は食料や製品の原材料調達から生産、消費までライフサイクルそれぞれで利用され、時間や場所、水源環境によって希少性に違いがある。これまで水の希少性の違いを反映して水利用の影響を客観的に評価する指標がなかったため、新たに作成した。
 水利用が環境に及ぼす影響は、各水源から単位量の水を得るのに必要な土地面積か時間に比例すると仮定し、地球全体の平均年間降水量を参考に、1m2で1年に1m3の水が得られる状態を基準にした。その際の水源環境の違いによる特性化係数を導き出して、水の消費量と掛け合わせ、水の希少性を反映した環境への影響を数値化した。
 開発した指標は世界的に活用されることが期待され、企業などの水源かん養活動による効果も評価できるようになる。指標に関する論文はスイスの科学誌「Sustainability(サステナビリティー)」に掲載された。同誌は環境、文化、経済、社会などさまざまな視点から持続可能性を扱う。論文の一部は2014年7月に公表している。【サントリーグローバルイノベーションセンター(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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