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環境ニュース[国内]

宇部興産、車載用リチウムイオン電池の需要増大でセパレーターの製造設備を増強

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.09.18 【情報源】企業/2015.09.15 発表

 宇部興産は、車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応し、セパレーター製造設備を増強する。宇部ケミカル工場(山口県宇部市)の既存設備の再構築と、堺工場(大阪府堺市)での製造設備の増設を決定した。宇部、堺の両拠点の生産能力を現行の40%増に拡大し、需要の増加にタイムリーに応えることで、車載用途での存在感を高める。
 宇部興産は宇部ケミカル工場で1994年にセパレーターの生産を始め、リチウムイオン電池市場の伸びに合わせて段階的に能力を高めてきた。2013年には堺工場で新たに生産を開始し、2カ所の製造拠点で安定的に供給している。今後ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)などの車載用で大幅な需要の伸長が予想されることから増強する。
 第1段階として、宇部ケミカル工場の既存設備を再構築して能力を高める。2016年7月の完成を予定する。次の段階で2017年6月の完工を計画して堺工場に新規設備を設ける。これによって両拠点の生産能力を計2億m2に拡大する。さらに、2020年ごろまでに現行の2倍にあたる3億m2の規模にまで能力を引き上げていくことも検討している。
 電池の主な材料は正極材、負極材、電解液、セパレーターで、セパレーターは正極と負極を分離してショートを防ぐ役割がある。宇部興産は電池材料を成長戦略事業に位置付ける。電解液で添加剤の開発力を強みに世界で展開し、正極・負極の導電助剤の多層カーボンナノチューブ(AMC)や負極材のチタン酸リチウム(LTO)も開発している。【宇部興産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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