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環境ニュース[国内]

IHI、超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラー2基の建設工事を神戸製鋼所から受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.02 【情報源】企業/2015.09.29 発表

 IHIは、超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラー2基の建設工事を神戸製鋼所から受注した。世界最高水準の発電効率を実現する。国内最高レベルの環境規制を達成するための排煙脱硝装置なども併せて納入する。国内有数のIPP(独立系発電事業者)の神戸製鋼が自社の神戸製鉄所(神戸市灘区)に火力発電所を建設するプロジェクトとなる。
 1基目が2021年度、2基目は2022年度の運転開始を予定している。IHIは出力65万kWのボイラー2基と、燃焼排ガスの熱を回収して再加熱する“ガスガスヒーター”装置についての設計・調達・建設業務を担当する。IHIは神戸製鋼に大型石炭火力発電ボイラーを2004年に納入していて、既設機の効率や運用性が高く評価されて受注につながった。
 受注した超々臨界圧ボイラーは、蒸気タービンに送る水蒸気を水の臨界圧を超える超高温・超高圧にすることで発電効率を大幅に高める。これによって燃料の使用量とCO2の排出量が抑制できる。加えて排煙脱硝装置やガスガスヒーター装置といった環境対策設備も同時に納入する。煙突からの排ガスをクリーンにして大気環境を保全する。
 IHIは超々臨界圧ボイラーをはじめ、国内外の石炭火力発電ボイラーや環境設備で実績がある。相生工場(兵庫県相生市)には石炭の燃焼で発生するCO2やSOx(硫黄酸化物)などの有害物質を減らす技術の実証設備を備え、燃焼効率向上と環境負荷低減技術の開発を進めている。今後も発電効率が高く環境性能を備える発電機器を提供する。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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