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環境ニュース[国内]

カナダ、短寿命気候汚染物質(SLCP)対策に3500万ドル拠出を公約

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.12.22 【情報源】/2015.12.08 発表

 カナダ政府は、「短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)」閣僚級会合で、黒色炭素やメタン等の短寿命気候汚染物質(SLCPs)の削減策として3500万ドルを拠出し、うち1000万ドルはCCAC信託基金に充てると発表した。SLCPsは、CO2など長寿命の温室効果ガス(GHGs)に比べると大気中の寿命は比較的短いが、温暖化効果はきわめて大きく、同時に呼吸器疾患など健康被害をもたらす物質でもある。SLCPsの排出削減効果は、大気中濃度に比較的すぐに現れるため、カナダ政府はSLCPs削減を気候変動対策としてだけでなく、大気汚染による世界中の早死減少への実践的アプローチとしても捉えているという。拠出金のうち2500万ドルは、CCACの主要パートナー国との協働によるSLCPs削減策(北極圏の温暖化対策としての黒色炭素排出削減プロジェクト等)に、また1000万ドルは途上国でのCCACの取り組みを支援する信託基金に充当される。カナダはこうした資金で気候災害に強い低炭素経済への移行を支援するとしている。【カナダ環境省】

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