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環境ニュース[国内]

清水建設、NEDOと米国ニューヨーク州でZEBの実証開始、日本の技術で電力半減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.03.29 【情報源】企業/2016.03.23 発表

 清水建設は、米国法人のシミズ・ノース・アメリカ、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とともに、米国ニューヨーク州でZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)に向けた実証試験を3月22日に始めた。同州立工科大学と共同で学内のビルに日本の省エネ・創エネ技術を導入し、標準的なビルと比べて消費電力を半減する。
 米国は2030年までに全ての新築業務ビル、2050年までに全業務ビルのエネルギー使用量をゼロにする目標を立てている。2009年には日米クリーンエネルギー行動計画が合意され、共同実証事業の実施が掲げられた。NEDOはこれを受け、ニューヨーク州立工科大と2013年に省エネビル実証事業の基本協定書を結び、技術や機器などを検討してきた。
 清水建設とシミズ・ノース・アメリカは、NEDOから委託された。ニューヨーク州立工科大に2015年に完成したビルに、設備や環境を統合監視・制御する「シミズ・スマートBEMS(ビルエネルギー管理システム)」や、施設の人の位置情報を取得するシステム、自然光を屋内に採り入れて照明に使う仕組み「グラデーションブラインド」を導入した。
 燃料電池システムや太陽光発電も組み込み、日本が優位性を持つ自然と人間の行動に合わせた照明をはじめとする、きめ細かな制御技術を活用してZEBを実証する。こうした技術によって、標準的なビルの理論上の消費電力に対し、約54%相当の省エネ・創エネ効果を目指す。今後米国で日本の技術の普及を図るとともに、欧州やアジアでの展開も推進する。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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