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環境ニュース[国内]

IHI、グループ企業と帝人などが余剰汚泥削減型の水処理技術実証、「B-DASH」採択

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.04.11 【情報源】企業/2016.04.06 発表

 IHI環境エンジニアリング(IKE)と帝人、地方共同法人日本下水道事業団(JS)、長野県辰野町の4者で構成する共同研究体は、特殊繊維担体を使った余剰汚泥削減型の水処理技術実証を同町で実施する。同社は、IHIグループ企業で水・廃棄物処理施設などを手掛けている。同実証は国土交通省の「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」の2016年度事業に採択された。

 中小市町村が管理する小規模下水処理場は財政圧迫要因の1つとされ、維持管理費全体に占める汚泥処分費や運転管理委託費の割合が大きいことが課題になっている。B-DASHプロジェクトは、新技術の研究開発によって下水道事業のコスト削減や再生可能エネルギーの創出などを実現し、水ビジネスの海外展開を支援する実証事業となる。

 実証する技術は、余剰汚泥の発生量を大幅に削減するうえ、汚泥処分費や汚泥処分での薬品や電力費が低減でき、運転管理が容易なことが特長だ。辰野町の辰野水処理センターで既設の反応タンクの1つを改造し、1日2500m3の規模で既存の処理方法と比較する実験を行う。これによって下水道事業の経営改善と持続的な経営につながる技術を確立する。

 反応タンクを多段化するとともに特殊繊維の“担体”を併用して食物連鎖を促し、余剰汚泥の発生量を大幅に抑制する。担体は吸着などで他の物質を固定する土台の物質を指す。特殊繊維担体の配置を工夫して汚泥の肥大化を抑え、汚泥による担体の閉そくを防ぐ。既存設備の流用もしやすくなる。IKEの下水処理設備納入実績と、帝人の特殊繊維担体を活用する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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