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環境ニュース[国内]

住友電工、集光型太陽光発電プラントの運用実証をモロッコで実施、同国と契約

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.05.17 【情報源】企業/2016.05.09 発表

 住友電気工業は、集光型太陽光発電プラントの運用実証をモロッコで実施する。同国の再生可能エネルギー導入主導機関、太陽エネルギー庁(MASEN)とプロジェクトに関する実証契約を結んだ。発電量の計測や品質分析を行い、気象や砂煙の状況に左右されない安定した発電を目指す。プラントは11月に稼働し、2021年5月まで実証する。

 集光型太陽光発電プラントは出力1MW(1000kW)で、モロッコ中部のワルザザート市にあるMASENの研究施設敷地内に、住友電工とMASENが共同で建設し、運用する。住友電工が開発した集光型太陽光発電システムを使った初のメガワット級発電プラントとなる。研究施設ではこれまで20kWのシステムで実証試験してきたが、規模を拡大する。

 住友電工の集光型太陽光発電システムは、太陽を正確に追尾しながらレンズで直接日射光を集めて発電する。変換効率が高い化合物半導体の発電素子を利用する。一般的な結晶シリコン太陽電池の約2倍の変換効率があるうえ、温度依存性がほとんどないため、日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムとして期待されるという。

 住友電工は、厚さ約120mm、重さ約8kgと集光型太陽光発電装置でトップ水準の薄型軽量モジュールを開発した。輸送時の積載効率や設置作業の効率を高めるほか、太陽を追尾する架台に多く搭載できる利点があり、コストが抑えられる。今回の契約を弾みに、モロッコだけでなく中東諸国をはじめとした世界の高日射地域で、集光型太陽光発電事業の展開を推進する。

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